Douglas Engelbart
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/78/Douglas_Engelbart_in_2008.jpg
発明家。コンピューター、ネットワーク、インターフェース、集団的知性。
エンゲルバートは、コンピュータとネットワークの開発と使用が世界の緊急かつ複雑な問題を解決する助けになるという主張をよく行っている。研究室には自身が “bootstrapping Strategy” と名付けた一連の原則を貼っていた。その戦略は研究室での技術革新を加速するようエンゲルバートが設計したものである。 マウス
ハイパーテキスト
「簡単に学べる」の落とし穴
使い易さが本当に大事だとしたら、大人もいまだ三輪車に乗っているに違いない
As a matter of fact, training wheels can actually impede the learning process by interfering with the tilting-steering-untilting cause and effect experience
Engelbart’s system came with a learning curve, but he believed the result was worth it. When people praised other software for being more intuitive, he asked them whether they’d rather ride a tricycle or a bicycle.
「簡単に学べる」のは確かに良いことだが、訓練によってより自由で素早いコントロールが効くのであれば人は学習曲線を厭わない。むしろ、学習の過程で一時的に使うに留めるはずの「補助輪」を、ツールそれ自体と密結合させてしまうことで、より深い操作能力の獲得から人々を遠ざけることになるのではないか。
実際の補助輪は、後輪にボルト固定されてるだけなので、自転車本体とは疎結合。いつかは取り外せるよね。
共進化
Nao Tokuiさん: 最近ユーザーインターフェースはいかに使いやすいかということを考えるのが普通なんだけど、彼は共進化 (Augmentation)みたいなことをずっと言っていて。人間の知能とコンピューターとの共進化、人間側もコンピューターに合わせるというのを言っていて。これ(鍵盤)は訓練が必要。キーボードも訓練が必要だけど、ちょっと人間が訓練すると鍵盤の方が早く打てるようになるはずだと。(パッと見の)使いやすさよりは人間側も機械に寄り添うというで、相対として使いやすいものを作るよりも、こっちの方ができることが増えるんじゃないかと。
ツールにとっての「補助輪」ってなんだろう。
ノーコード
ノーコードの意味する所が、プログラミングにおける抽象思考というハードルを取り去るものであれば、ある意味で「外せない補助輪」かもしれない。パラメトリックな設計、カプセル化、多相性。これらは確かにすぐに理解するのは難しいかもしれないが、一度習得してしまえばより身体化な概念として思いのまま応用することができるし、その学習曲線に見合うだけの豊かさをもたらしてくれる。
出展